副業の注意点の1つに、社会保険の加入条件の変化があります。副業先で社会保険に加入したことが原因で、本業の勤務先に副業がバレることがあるので注意しましょう。一般的な会社員は、勤め先で社会保険に加入し、保険料が毎月給与から天引きされます。
副業で複数の会社で働いている場合、副業先でも加入条件を満たしていると、社会保険に加入することになります。しかし複数の会社で社会保険に加入すると、手続きの関係で会社に副業をしていることがバレる可能性が高いので注意しましょう。
なぜなら複数の会社で社会保険に加入する場合、それぞれの給与を合計した収入額から保険料が決まるからです。保険料に従って、それぞれの会社が保険料を分担します。このため、本業・副業の会社が、社会保険料の経理処理を行う時に、ダブルワークをしていることがバレやすいのです。
社会保険の加入条件は、1週間当たりの労働時間や、雇用期間、賃金など、いくつかの決まりがあります。社会保険の加入条件のポイントは、労働時間です。
労働時間が正社員の4分の3以上であれば、加入条件を満たすことになります。また、4分の3以下であっても、週の労働時間が20時間以上や、月給が8.8万円以上など、所定の条件を満たしていれば加入対象となります。
社会保険への加入で本業の会社に副業がバレたくない場合は、短時間のパート勤務などが無難です。また、副業の面接時に「社会保険に加入したくない」ことを伝え、加入条件を満たさないように配慮してもらうのも1つの方法です。